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衝撃弾性波試験(i-TECS法) |
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コンクリートを打撃することで生じる弾性波をセンサーで
観測し、 弾性波の伝搬速度、反射時間などを測定して、
コンクリート表面、内部の状況を非破壊で調査します。
新技術情報提供システム(国土交通省)
NETIS試行技術2S-040028-V
ひび割れ部の近傍でコンクリート表面をインパクタにより打撃すると、コンクリート内部を弾性波が
伝搬し、ひび割れ先端を回折する弾性波が発生、表面に最も速く到達します。この回折波の変化に
着目し、 クラック深さを算出します。
同一箇所での測定を継続することで、クラックの進展を把握することが可能です。
配筋探査との併用でクラックが鉄筋位置まで到達しているかの判断材料にもなります。
コンクリート内部を伝搬する弾性波の反射時間からコンクリートの厚さ、内部の状況を
推定します。 測定点数を多く取ることで平面的な状況把握も可能です。
コンクリート内部を伝搬する弾性波速度とコンクリートの圧縮強度は同一配合では強い相関関係を
持ちます。 この相関関係を利用して、弾性波速度を測定することでコンクリートの圧縮強度を
推定します。
供試体(コア抜き)が必要となりますが、一度ベースデータを作成すれば、以降はその条件にて
継続監視が可能です。
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測定状況 | 弾性波速度と圧縮強度の関係 |
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測定状況 | 実構造物の弾性波速度を 測定後上の関係より強度推定 |