磁束透過法は電磁誘導センサの一種です。センサコイルで発生させた交流磁界は、試験体を
透過し て再びセンサに戻ってきます。
試験体内外部にクラック・焼入れ・金属疲労・メッキ剥離など不均一相が存在する場合、
透過する磁力線はこれらの影響を受けて変化し、センサに戻ります。
受信した磁力線によりセンサ巻線に発生する電圧の振幅・位相を分析することで、
試験体の合否判定を行うことができます。
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欠陥部裏側(180度)からセンサを手動で走査 | 配管外面減肉 サンプル(150A-SGP)実験データ |
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厚さ100mmの保温材の上から、鋼管部分にある欠陥の検査を行っています。
保温材は約1mmの金属板で覆われていますが、測定したグラフから2点の欠陥が確認でき、
センサが発する磁気が確実に 鋼管まで及んでいることがわかります。
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試験体状況 | 測定状況 |
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測定グラフ |