中性子水分計とは、中性子線が水素原子に衝突すると熱中性子に変わる性質を利用し、熱中性子の量を測定する装置です。
これによって、従来は保温配管に対して検査を行う場合、健全な配管であっても保温を全て解体する必要がありました。そこで、中性子水分計を用いて保温内部の水分量を測定することで、潜在的な腐食部位を特定することができるため、状況に応じた保温解体箇所を特定することができます。また、当社のデジタルエックス線による撮影を併用することで、保温内部の外面腐食状況を容易に確認することが可能です。
中性子水分計を用いて潜在的な腐食部位を特定
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デジタルエックス線の撮影により保温をしたまま、配管の外面状況を確認
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実際に腐食減肉が確認された箇所に対して、保温解体後の目視検査を実施
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水分量が高く外面腐食が認められなかった箇所についてはデジタルエックス線による経過観察を行っていく